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2013/05/24
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

私の携帯電話に3回続けて修君から電話の着信がありました。私は気が付かなかったので,夜電話したところ,修君は鹿児島に帰って来ているという事で,次の日に仕事場(マンション)で会いました。ゴールデンウィークは仕事をしていて,10日過ぎに帰って来たとの事でした。修君は29才,彼女がいて今年10月頃に結婚が決まって幸せの真っ只中にいると思っていました。私と会って開口一番,母が肝臓ガンで余命9ヶ月と言われ,幸せだった自分の人生が真っ暗になりましたと切り出したのです。
私が修君と知り合ったのが10年前で,高校を卒業する時に友だちと健康祈願に来た時でした。修君と別れる時に,私が言った言葉は「自分の言った言葉には責任を持つんだよ。少しの事でキレたらいかんよ」この言葉が修君の頭に残っていて,私には3ヶ月くらいに1度,電話が掛かってきていました。あの元気な母ちゃんがガンになるなんて信じられない。何も心の準備ができていないから今,何も考えられない。この話はお姉さんから聞いて,母ちゃんはまだ何も知らないとの事です。
名古屋でつらい事があっても泣いた事は一度もなかったし,田舎で母ちゃんも頑張っているから僕も頑張らんと。母ちゃんが心の支えだったそうです。修君は4日間の休みで帰省しているそうで,帰って来た夜は暗い田んぼのあぜ道を懐中電灯で1人泣きながら時間が解らないくらいさ迷い歩いたそうです。修君は私に「母ちゃんが元気になるように,長生きできるように拝んでください」と言いました。いつか人間は死ぬのだけれど,突然にこんな話がくると,悲しくてつらいですね。自分は今迄何をして生きてきたのだろう。母ちゃんに何をしてあげたんだろう。父ちゃんは20年前に死んだのだけど,母ちゃんを今助けてくれているのだろうか?つぶやく様に私に話していました。母ちゃんは夜8時頃に寝るんだけれど,僕が友だちに会って夜12時頃に帰ると,起きて待っていてくれる母の愛が,来年の今頃は母ちゃんのこの愛がもう無いのかと考えると心が折れそうになるとも言っています。私も両親が他界していますので修君の気持ちを考えるとつらく悲しいです。もう2時間半くらい話したでしょうか。私の気持ちの中ではお母さんが修君の帰りを待っているはずですから,11時頃になりましたから早く帰りなさいと帰しました。修君は帰る時に私に聞きました。「今,僕は母ちゃんに何をしてあげたら良いですか?」私は自分の経験から,少しでも母ちゃんと一緒にいる時間を作ってください。修君と母ちゃんの一生の思い出ですからと言いました。修君,私のコラムを読んだら実行してください。子供と親の心はいつもつながっています。修君が母ちゃんの事を考えたら,母ちゃんも修君も事を考えていますよ。親はいつも子供には無償の愛があります。永遠に・・・。
いつでもつらい時は泣きにおいで,私のところへ。でも気合を入れるんだよ!私は3ヶ月の寿命と言われていましたけど5年間頑張りました。修君のお母さんもきっと頑張るはずです。私の小さなパワーをお母さんに送ります。読者の皆様,すみません。私もつらいので変な文章になりました。皆様もいつ何が起きるかわかりません。覚悟して生きるんですよ。

※いつ何が起きてもおかしくないのです。この手記を読まれて解っていただきたいと先生が言われていらっしゃいました。しばらくこの手記を続けさせて頂きます。


2013/05/15
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin

妻が検査入院のため2週間,家を開けました。最近では長い間,妻が家にいないという事がなかったので,妻は病院に行く時に私に言いました。「ベランダの水やりとゴミを週2回出すのを忘れないでね」と。
今迄の私は花に水やりとかゴミを出すとかはしませんでした。妻が入院した次の日は,雨が降りましたので2日間は放っておいたのですが,夜に何気なくベランダを見ましたら,幾つかの花がぐったりとしていました。端っこにあるブルーベリーの木を見たところ,3本ある1m足らずの木も元気がありませんでした。うわー,どうしようと心配になり夜中の11時半からベランダの木に水をかけました。ブルーベリーの木は,東京に住んでいる孫たちが夏に帰省した時,実を冷蔵庫に入れて置いて,妻が「ベランダにできたものだよ」と言って嬉しそうに孫たちに食べさせる木なのです。孫たちも喜んで「おいしい,おいしい」と言って食べる姿を妻が楽しみにしています。もし,その木を枯らせば,妻の楽しみと孫たちの楽しみを取ってしまう事なので私は少しびびりました。
それからというもの,私は毎日ベランダの木や花に何を置いても水かけをしました。私は元々,また買えばいいよという考えで興味の無い事はやらないでいましたが,妻や孫たちががっかりする顔を想像するだけで恐くなりました。たった5分間,毎日花や木に水をやるだけで,孫たちが喜ぶ,変な使命感が強く働き,毎日水やりをしないと眠れないくらい気になりました。

皆様は笑いながらこの手記を読んでくださっていると思いますが,私はこの2週間,何よりも緊張していた日でした。友だちに話すとスーパーで買って来ればよいのにと笑われたのですが,妻や孫を喜ばすためにこんな事を一生懸命やる私はもう年なのでしょうか?

2013/05/07
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

「躾」 この字を何と読むのでしょう?
先月,関西方面(中山寺)に行く為,友人と待ち合わせをしていまして,時間が20分くらいありましたので私は神戸の地下街に行きましてコーヒーを飲んでいました。隣の席に20才くらいの美人ばかりの娘さんたちが座りました。有名な喫茶店で,店内はとても狭い所です。私は白いスーツにブルーのシャツを着ていましたら,1人の娘さんから「おじさん,かっこいいですね」と言われました。まさか,私ではないと思って,知らん顔をしていますと,また,「おじさんはどこから来たの?」と話し掛けてきました。5分くらい雑談をしていましたら,私に「(躾)この字は何と読むの?」と聞かれ,私は「しつけと読みます」と答えました。へぇー,こんな字があったの?という事でした。彼女たちの持っているパンフレットは美容関係のパンフレットでした。
今は事あるごとに若い人たちに読んで頂くのですが,3人に1人は読んで頂きます。

現在,世間では新入社員が入社されて,研修なんかで何日も時間を使っている会社をテレビ等で紹介しています。言葉遣い,歩き方,気配り,目配り,そしてイスからの立ち居振る舞い,これは皆家庭で躾ける事ではないでしょうか?
町を歩いていた時,80才くらいのご老人と歩いていた息子さんと見られる人が「おい,早く歩けよ!トロトロ歩くな!」と。その場面にいた私は胸が痛くなりました。若い人と話していても,10代の子供たちが私たちの世代の人たちに「俺はなぁー」とか「そんな事できる訳ないやろー」挙句の果てには「あんたがやってみて」「今,忙しい!」「なんでやねん」随分心無い言葉が飛び交っています。

若いご両親,今の子供たちは塾通いが多いですね。もっと世の中のルールを教えてあげるのは親ですよ。自分の子供が可愛かったら優しい心を持つ人間に育ててください。それから約束を守らず言い訳ばかり言ったり,人のせいにする子供が多くなりました。それはあなたを真似しているのですよ。りっぱな良い人は親からアメとムチを貰って生きてきたと言っていますよ!
ヤングパパ,ヤングママ,あなたは愛のムチを持っていますか。