8月のお盆を過ぎた頃でした。
私の家から仕事場まで歩いて3分くらいですが,歩いて行きますと息が切れて胸が苦しくなる日が多くなってきました。
それが日ごとに激しくなり,仕事場に着いたら5分くらいじっとしていると,治まりました。それのくり返しをしながら私を頼って来てくださるお客様のお相手をしていました。
だんだん胸の痛みが強くなってきますし,御予約が8月は月末まで入っていましたので予定表を見るだけで今度は心がつらいでした。
もっと早く妻に話せば良かったのですが,心配をさせてはいけないと自分で我慢をして,つらいと言わなかったのです。今,考えれば本当につらい日々でした。9月に入り1日のお祭りが終わって,2日の日に「病院に行くと」妻に話し3日に病院に行きましたら,私の血管がボロボロなのでと断らました。そのままお医者様の紹介で別の鹿児島の心臓外科に,次の日の4日に行きましたら,10年前に私の動脈に3本ステントという金具を入れていただいた先生が私の病室に来られて,「苦しいですか?」と聞かれました。私は「大丈夫です」というと,「我慢してはダメですよ」と言われました。
夕方から胸が苦しくて痛みがある事を伝えますと,30分くらいしてから再び病室に来られてまして「今から手術をやりましょう」と言われて手術を致しました。
妻はまだ私の傍にいました。息子に妻が連絡をしまして,まだ息子が病室に着く前に手術室に入って40分くらいで手術は成功し,家族もお見舞いに来られた方も皆さんびっくりされていました。
私はもう70才くらいからゆっくり,のんびり生きようと考えていましたが,私に何かがあれば,いつも上手くいきます。本当にお陰様です。私を案じていてくださった皆様に妻が連絡しますと,ほとんどの方たちが驚いていました。
手術の翌日はもう全ての体に付いている器具を外していただき,私はその日から病院内を歩き回っていました。素晴らしい先生に手術をしていただき,5日はたくさんの皆様からお見舞いに来ていただき,1階ロビーにて,ワイワイガヤガヤ話しておりました。そして4日の手術,7日に退院と,早々と自宅に帰る事ができました。
最初の予定では7日の手術,11日の退院の予定でしたが,本当にお陰様で,精神的に楽に事が終わりました。毎日,携帯に電話がありまして,「元気になってくれてありがとう」,生きて帰ってくれてありがとう」と喜びの電話がありまして,心配された方々は泣いて電話をしていただきました。皆様ありがとうございます。
私は小さな人間ですが,何かが起きると不死鳥のように蘇ります。目に見えない皆様の情けをパワーとしていただき,いつも皆様の喜ぶ事を手を抜かずにお返ししたいと考えております。手を抜かず,現実をしっかり見て,起きてしまった事に対して嘆く事なく,前を見ながら生きて参りたいと考えています。今,目は見えにくいし,薬の副作用で頭痛,筋肉痛と戦っております。
コラムが遅くなって申し訳ありませんでした。弱音を吐かない自分にチャレンジしていきます。