デブ・ラズく~ん愛しているよ!
ネパールから神戸の日本語学校に来てまじめに勉強をしている若者がいます。
以前に書きましたが,パラス君、アンジャン君とは三宮の山手にあるインド料理店で知り合いました。
店の名前はナマステ(こんにちは)と言う意味だそうです。
コックさんとは知り合いだったので話していますと,傍に若者が2人寄って来て私達の話を聞いていました。
最初に書きました様に日本語は難しいので私達と話をしたいと言いました。

 その時私達はヴィセル神戸でマネージャーをしている潟山君とベトナム人のコイ君と3人でした。
それから2回会いまして一緒に食事をしている時,彼等は3人でネパールから日本に来た時,エージェントの人が彼等のお金を持ち逃げしたそうです。
ネパールでは1ヶ月2万円あれば5人家族が充分食べていける額だそうです。彼等にとって7年分のお金をエージェントは持ち逃げしたそうです。
彼等のショックは想像が付きますでしょう?健気に朝5時に起きて働いて,昼は学校に行って,また夜も働いています。

 パラス君とアンジャン君と一緒に食事をしていました。お金が無いので野菜で飢えをしのいでいます。私が神戸に行けばインド料理,ベトナム料理,あとチキンのから揚げ定食と海老の天ぷらをご馳走しています。彼等が美味しそうに食べるのを見ていると胃の無い私まで食が進みます(後で苦しいです)。
ネパールの親に相談したら,「自分で計画を組んだのだからあなたの責任でしょう。自分で考えて生活しなさい。」と言われたそうです。ネパールの親は強いですね。日本の親は何と言うでしょう?

 私はもう1人のネパール人の若者はどうしているのか気になりました。パラス君に紹介を受けたのがデブ・ラズ君です。知り合ったのが8月3日です。デブ君はそれ以来,毎日私の事を心配して「お父さん元気?今日は薬を飲みましたか?」と言って電話してくれます。
先日9月8日の事です。彼等は朝晩働いています。私が「お金も無いから電話しなくても良いよ。」と言いますと,「それ心配ない。お父さんが心配。」と言ってくれます。皆さん,考えて下さい。知り合って翌日から毎日です。先日,夜中に「お父さん疲れたよ~」と電話が来ました。
野菜ばかり食べているデブ君,いつもはキツイ性格をしている私がデブ君の事を考えると切なくウルウル来ました。

1円のお金も大切にするデブ君,彼の夢はお金を貯めて一日でも早くお父さんの住んでいる鹿児島に来る事と早く日本語がうまくなって大学に行く事だそうです。
卒業したらネパールの国のために役立つ事だそうです。良家の息子さんが今,大変な苦労しています。
サイトを読んで下さっている皆さん,デブ君は1円を大切に貯金していますよ。
君達は食べ物を粗末にしていませんか?私に毎日電話して愛とパワーを沢山くれています。
暑いアルバイト先から,クタクタに疲れた時に電話で「お父さん暑いね。体、大丈夫?薬飲んだ?」「僕の事愛してる?」と言います。
彼は23才でとてもハンサムな若者です。「デブ,一番愛してるよ~」明日も元気でねー。サイトを読んで下さっている皆様も愛しています。