先日,私はチャイナエアライン118便で台北から鹿児島に帰って来ました。
鹿児島に着いて飛行機の棚から荷物を降ろす時,「その荷物,私のです」と言われる方がおられ,その方に渡しました。その方は私に「鹿児島の方ですか?」と話し掛けられてからしばらく話しました。その方はアメリカのデトロイトに50年間住んでおられて,20年間シアトルと台湾を行き来しているとの事。名前も聞かなかったのですが,松茸が好きでアメリカに行き,いつも松茸をふんだんに食べていらっしゃるとか。デトロイトに小さな牧場を持って頑張っていたら,3年前に肺ガンになって今,ガンと戦っている事を笑顔で語られました。今はだいぶ良くなってきているとの話をしました。今回,鹿児島に来たのは西郷隆盛さんが好きで色々な書物を読んで念願の鹿児島に来たそうです。命があれば,これからも鹿児島に時々来させて頂きます。よろしくお願いしますと言われました。
デトロイトと言えば,確か車産業が発展している所と記憶しています。今は不景気で町自体がゴーストタウンになっていると聞きました。
その方は元々カナダに住んでおられて毎日,松茸を食べてキングサーモンを釣って生活していると聞きました。
その方の事を書いていませんでした。私より1才年下で71才,身長は私より少し小さくて170cm位だと思います。顔の血色は良く,到底肺ガンを患っているようには見えません。私の中ではこの方も強い気持ちを持っておられるし,今を楽しんでいるかのように見えました。弟や息子のようにしている家入君,毎度,松﨑君も一緒だったのですが,異口同音,先生のように強い人ですねと言っておりました。笑顔の中に謙虚さや強さを感じる方でした。「松茸が好きだから」をきっかけにアメリカのデトロイトに移り住んで牧場を経営して,今は好きな所に行って生きる。それはエネルギッシュな事だと思います。春になればヨーロッパの帰りに,また鹿児島に来ますと言われました。
私は何時になればもっとエネルギッシュに生きられるのだろうか?