鹿児島は連日の桜島の降灰で,一日でも早く雨が降って地面に積もった,そして風が吹く度に舞い上がる火山灰が流れるように祈る気持ちで毎日暮らしております。
私は火山灰を毎日吸っているのか,咳が出て息苦しいです。今年の夏の異常な暑さもあって体調の悪い人が多いようです。10月に入ってもまだ暑さは続いています。早く朝,夕方が気持ちよく過ごせますように願っているのは私だけではないですね。
先月末位から若い人たちと電話で話す機会が多くて話していますと,やりがいのある仕事がない,給料が遅れる上によく叱られるという話を聞きます。
28才の妻,子供2人の4人暮らしの若者は給料が16万円です。生活が苦しくて妻も月6万円で働いているそうです。この青年は毎日の生活で夢が無いと言います。1年に一度は家族で旅行に行きたいし,友だちとも釣りにも行きたい。そして自分の時間が欲しいと話します。朝6時に起きて仕事に行き,夜,家に帰って来るのが11時から1時位です。子供とは遊べない,妻との会話も無い本当に彼は大変だと思います。
私も29才で鹿児島に帰って来て食堂を始めました。こちら鹿児島には友だちもいなくて,両親が食堂を経営していまして,その近くで両親と同じお好み焼の店を始めました。両親の店はたくさん売り上げるのですが,私は10分の1しか売れませんでした。朝起きて店を開けるのが嫌で,ため息ばかりついていました。お好み焼の味は大阪で勉強してきましたし,自分なりに自信はあったのですが現実はそんなに甘くなかったです。私は一日に1~2時間の考える自分の時間を作りました。桜島の見える海岸に行き,船が行き交うのを毎日見に行きました。すると,毎日何かが違うという事に気付きました。その当時は桜島が1週間に1度位爆発するのを見て,あっ世の中の何もかもが生きているんだと感じ,私は若い頃,鹿児島に帰って来たら桜島が爆発する姿が見たくていつも期待していました。そこで,ああ逆の発想をすれば良いのか!今,毎日桜島が爆発すれば観光客は喜びますが,生活する私たちは大変だと思いました。家に帰ると妻は毎日同じような服を着ていました。今まで気付かない事でした。口紅は1本しか持っておらず,何年もこの口紅を使っていました。化粧品は数個しか無かったように思います。今まで私は自分の事しか考えていなかった事を恥じました。世間を狭く生きていては,いつまで経っても良くならないと痛切に感じました。私は商売をしているのだからお客様を喜ばす事をもっと考えないと考え,両親の家より大きなお好み焼を作るようにしました。母は今日はいくら売り上げたか?と聞く事を楽しみにしていました。
取りとめの無い文章になりなしたが,知らず知らず流されている自分に気付こう!そのためには自分の時間を作るように!上手くいかなくてもまだ頑張るぞ!という気持ちを持つ事!人様を喜ばせば自分に返ってきて必ず良くなります。かねがね良くない人生を送っていらっしゃる人たちは人の言う事を受け入れていないか,何かをやろうとする時,右足が出ないのではないのでしょうか?流されている事に気付けば答えはでますよ。