いつも私のサイトを開けて頂きまして有り難うございます。
最近は,私の若い頃の事を知りたいので書いてくださいとのリクエストがあります。有難い事です。今日は母から教えられた幼い頃の話を書きます。
私が小学3年生の10月に遠足がありました。行き先は尼崎から宝塚動物園でしたが,遠足代15円が払えず行けませんでした。私はわがままでしたので泣いていましたら,母は笑いながら言いました。「神様はお前がお金持ちの家に生れてきていたら自分でお金を稼ぐ方法が分からず,いつまでも経っても貧乏だから今,貧乏して耐えて人の気持ちが解るようになれと言って教えているんだよ!」と言われました。その頃は私の小遣いは2日に1円貰っていた頃です。今で言えばジュースは5円で買えた頃です。今でも昔の頃を思い出すと,無駄使いはするなと自分を戒めます。
10代の頃,どこか忘れましたが京都のお寺に行った時,お寺のお坊さんが説法されていました。お金は使うものではなくて回すものだ。価値のある使い方をすれば後々で残ってくるという話を聞きました。それから随分後で毎月お参りをする中山寺で偉いお坊様からお金は世間と一緒で丸いタライだよ。自分の方にお金を引き寄せると横から出ていくので,生きたお金の使い方をしていたらお金は必ず残ってくるよと教えられました。私たちはいつもその場では生きたお金の使い方をしているつもりですが,後々に考えてみるとあんな高い買物をしなければよかった。今買わなくてもよかったのに・・・と考えます。特にパチンコや射幸心をそそる物には意地になってお金を使ってしまうものです。あの時1万円負けなければ子供に何か買ってやれたのに・・・という話を聞きます。全て後の祭りですね。
私は何かを買う時は,今必要か?何で今欲しいのか?考えて買うようにしていますが,やっぱり後悔する事が多々あります。年を重ねてきた今は誰かにプレゼントする。人を喜ばせる。そんなお金の使い方をしているので,後悔は少ないです。
今は我慢の時代です。流行に流されず,自分らしくシンプルに生きるようにしてはどうですか?昔,流行の先端を生きている時代が19才頃から23才くらい迄ありました。その頃に買った服や靴はぜんぜん残っていません。今考えると,はかないものです。今着ている服や靴は20~30年前に買った物を着ています。皆さんはカッコいいですねと言ってくれます。
私には遠足に行けなかった事,学生時代に学生服を着れなかった事,子供時代に友だちとお好み焼を食べに行けなかった事,高校に行けなかった事,みんなみんな今のハングリー精神の源になっているのではないかと考えています。努力を続けないと,幸せの後は必ず不幸がくるのですから!そんな気持ちを強く持って生きています。