最近の電話で妻が出ますと,「先生はお元気ですか?」「お変わりはありませんか?」から「まだお伺いをしていますか?」最強なのは「まだ生きていらっしゃいますか?」まで,私を心配して頂く電話が多くなってきました。本当に有難い事だと感謝しております。
電話に出る妻は,時々落ち込んでいる時もありますが,私は妻に言います。「有難いね。あと3ヶ月すれば72才になるのに,こんな年になっても皆様に気に掛けてもらえるのは幸せだよ」と言い合っております。世間では,友だちや皆様が脳梗塞やガンになられるのを聞く度に心を痛めて,屋久島や大阪方面に修行に行っております。時々,若い方も一緒に行きまして私を助けてくれます。いつも私は,自分の知っている事はできるだけ教えています。例えば,「神仏を拝む時は,初めに何を言えば良いのですか?」と聞かれます。手記を読んで頂いておられる皆様も参考にして頂ければ有難いので書きます。
① 今日,ご縁を頂きまして有難うございます
② 世の中がいつも平和でありますように
③ 御先祖様が成仏できますように
④ 家族の皆が元気で過ごせますように
⑤ 私に御縁のある全ての人々が幸せであるように
⑥ 自分が素直でいて,人様に迷惑を掛けない生き方ができますように
と拝んでいます。

先月,中山寺にお参りして,その日は気温が36度ありました。あまりにも暑くて,お寺のベンチに腰掛けて休んでいましたら,若いカップルの人から「どのように拝んだら良いのですか?」と聞かれましたので,今書いた様に私は拝んでいますと答えましたら喜ばれました。皆様はどのように拝んでいますか?
私が小さい頃,母と中山寺にお参りに来た時,母は言いました。「自分の事を一番初めに拝んだらあかんよ!人が良くなる様に拝まんと・・・。人が良くなったら本当に(心から)喜んであげたら良いんだよ」「そうしたら自分の事は?」と聞きますと,「最後でええんやろ!」
その当時,父は病気をしていましたので母と毎週,尼崎から通っていたのを思い出します。

私は中山寺に行くと,幼かった自分に帰れますので,お金では得られない幸せになれる事が嬉しいのです。その日は日曜日でした。若いカップルは月に一度お参りに来るそうです。また会える日を楽しみにして別れました。カップルはもうすぐ結婚するそうです。母が教えた,人の事を初めに考える,その教えは今も私の体で生きています。