いつも私の手記を読んでくださって有難うございます。先日の手記で,7月5日の定期健診で私の体からガンの姿が消えていた事を書きましたら,本当のたくさんの方から励ましを頂きました。心から感謝しております。
不謹慎な言葉ですが,私がガンを患った事で,私の所に来られます皆様を励ます事ができました。
皆様の中には,ガン=死と考えられる方がまだたくさんおられまして,ある人はウツになって外に出られなくなった方もおられます。ひどい患者さんは手足が動かなくなって,歩く練習のために何ヶ月も入院して歩けるようになった人もおられます。

唯一,53年間友だちをしている人が急に物が食べられなくなりました(彼は15年前に胃ガンの手術をして,胃を3分の1切り取っています)。とても神経質でマイナス思考の友だちです。74才でつい先日迄,畑で野菜を作るのを楽しんで作っていたのに畑へも行かず,ふさぎ込んでいました。水しかノドを通らなかったそうです。私に「長谷川君,自分はもう死ぬかもしれない」と弱音を吐きました。私も心の中では心配をしていましたが,心配のあまり,とっさに言いました。「あなたは74年間も生きたので,もういいんじゃない。若い頃から悪い事もしてきたのでボツボツやなぁー」と言ったところ,「いやー,まだ5年は生きたいんだけど・・・」と少し不満げに私に言ってきたのです。電話を切る前に,もう人生を諦めなさいと言って切りました。
彼から2日後に電話がきまして,「長谷川君,胃の調子は良くなったよ!お陰様で今,食事が食べられるようになったよ」と弾む声で電話がきました。でも,僕が落ち込んでいる時によくもひどい事を言ってくれたねーと文句を言われました。私流の励ましだったんです。友だちも解っていたのですが,私は励ます時には,いつも逆の事を言います。

若くて元気な皆様,今,何も努力しないで生活していると,何も変わらないよ。
不満を心の中で考えて,前進する為に足を一歩前に出しなさい。誰もあなたを助けてくれる人はいないよ。このままだと一生このままの人生を送ります。自分を変えるのは自分だと,早く切り替える事だよ。本当の馬鹿になって,賢く生きる事だよ。私流の皆様を励ます言葉です。