2月の3日,4日は節分祭(厄払い)と言いまして,今年の厄になる人たちがたくさん来られました。その中で,私は忘れる事ができない方が来られまして,うれしいでした。

私が5年前にガンの病をした時に吉田(仮名)という方が来られまして,その方は鹿児島と宮崎県の県境に住んでおられる方でした。吉田さんは,鹿児島や宮崎の神様に拝みに行かれたそうですが,たくさんのお金を使われた方でした。
ご主人が病気ばかりしていて,先祖のタタリだと言われて大変困っておられましたが,結局はガンで亡くなられました。
それから1年後,吉田さんもガンになり,私の所に来た時は時すでに遅しで,子宮ガンの末期でした。吉田さんは余命2ヶ月と言われたのですが,1年数ヶ月生きられました。
4回目位だったと思いますが,御布施(お礼金)を2枚出されました。私は気付かなかったのですが,後でお布施の袋を見ましたら,1枚の袋には早くガンが治りますようにと書いてありましたが,もう1枚の袋には長谷川先生のガンが早く治りますようにと書いてありました。私は吉田さんの心の温かさに泣きました。それ以来,大阪の中山寺や屋久島の屋久神社に行く度に,必ず吉田さんが成仏されますようにと5年間供養を続けてきました。

大変な世の中で,自分の事だけでも精一杯なのに,まだまだ修行が足らない私を信じてくれまして,大切なお金を私のために使われた吉田さん。私は吉田さんの事をずーと供養していきますね。息子さん,娘さんのご家族は見守っていきます。

相手の気持ちを考えて自分の事を後回しにして生きていらっしゃる方は素晴らしい人生を送れますように。