先日,屋久島に行きました。夜の9時に益救神社で修行をする為に神社に行ったところ,大雨に遭い傘を持って行ったのですが,全身びしょ濡れになりました。
神社は真っ暗で先が見えなかったので,傘を神社の階段の横に置こうとしたら,女性の声で「イタッ」と聞こえ,私は驚きました。そこには若いカップルが寝袋で寝ていたのです。カップルも私に驚いていました。

話す時間がありましたので神社の中に招き入れて話しました。そのカップルは福岡から駆け落ちして屋久島に来たそうです。彼女は41才,彼は22才です。益救神社で2人だけの結婚式を夜中に挙げて,結婚する予定だったそうです。
私は今から修行をするので一緒にやりましょうと3人で1時間半修行をしましたが,修行の途中,男の子が泣き出し,大声で泣いていました。女性も終わってから顔を見ると泣いていました。
私の泊まっている民宿「やくすぎ荘」の女将さんは温かい人で人情もろい人なので,私の泊まっている「やくすぎ荘」に行こうと言いましたら,カップルはこの神社で朝まで祈ると言いました。
年齢差があり,福岡では誰も賛成してくれないので屋久島の山の中で自殺をするつもりだったそうです。私はお人好しな人間ですから朝の3時迄話しをしていました。私たちは皆弱い人間ですから切羽詰まると余裕がなくなり,早まった行動を取ってしまいます。
朝方,カップルと別れ際に「もし生きる気持ちが出て来たら電話ください」と言って別れました。
それから2日後,彼と彼女から元気な声で福岡から電話がありました。お金が溜まったら鹿児島に遊びに行くと・・・。

君たち!年寄りにウソをつくなよ! 私は待っているよ 鹿児島で!