«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 |...| 26 | 27 | 28 || Next»
2015/08/14
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

この時期になると,昔,大尊敬していた先輩を思い出します。
山口さん(仮名)と言いまして,お母さんと二人暮らしをしている先輩で,会社を定年退職されて庭いじりをされてる60才過ぎの良い方です。奥様に先立たれて,子供さんにも恵まれず寂しい御家族だったのを憶えております。
正月も過ぎて寒い1月でした。夜中に電話がありましてお母さんが心不全で亡くなったので,すぐに来て欲しいと言われ,お手伝いに行きました。
友だちも山口先輩に可愛がられていましたので,次の日の朝に来る事になっていて,その夜は山口先輩と二人で通夜をしていました。
先輩は大分県出身の方で関西方面に身内がいなくて,それはとても寂しい通夜でした。朝方4時頃になりますと車の通る音もせず,本当に寂しくて寒いでした。急に先輩は「長谷川,俺のつらい気持ちが解るか?」と言われたので,私は「はい」とだけしか答えられなかったのです。私の頭の中には今でも山口先輩の言われている意味が解らないのです。今年の4月に中山寺に修行に行った時,先輩の葬式で一緒にお手伝いをした友だちと偶然会いました。昼食を一緒にしまして,その時,友だちが私に山口先輩からのメッセージを伝えてくれました。先輩は7年くらい前に大分で他界したそうです。亡くなる時に大分から鹿児島に行って,私にもう一度私に会って話がしたかったそうです。私は何という薄情な人間だったんだろうと後悔しています。子供がいなかったので,私の事を心から可愛かったそうです。何も文句も言わずにニコニコしていた先輩の心を解ってあげられなかった事に今も落ち込んでいます。
5月から糖尿病の数値が良くないので必死で頑張っています。友だちからは,もう70才を過ぎているのだから早く仕事を辞めなさいとよく言われます。私は本当に友だちや周りの人様の気持ちが解っていないのかもしれませんね。
友だちの話では,山口先輩は私に財産をあげたかったと言っていたそうです。そんな大切な財産を頂いたら,ますます人の気持ちが解らない人間になりそうで恐ろしいです。
私もいつの日か誰かに「私の心が本当に解るか?」と言うのでしょうね。
気が付いたらいつも小さな自分がいるのです。

2015/07/20
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

朝の11時頃電話が鳴りました。偶然私が取ったのですが,相手は有名な会社の社長秘書の方でした。会社の社長が会いたい。昼の1時に来られるので時間を空けて欲しいという電話でした。その時間は89歳のおばあさんで,もう27年間私の所に毎月来られる方の予約が有りました。以前は御夫婦で仲良く来られていました。御主人は12年前にガンで亡くなられて,今はおばあさんが私から元気を貰いに来られます。それも27年間,毎月第一週目の4日の日です。私から御祓いを受けると「よかった。今月も元気で過ごせるよ」と喜んで帰られます。話は元に戻りますが,強引に大会社の社長の秘書の方はその時間を取ろうとしましたが,私はお断りしました。秘書の方は最後にこう言いました。「あなたはきっと後悔しますよ!」何の事だか今でも解りません。秘書の方は社長から叱られないように必死だったのかもしれません。私はおばあちゃんにその話をしましたらおばあちゃんは「先生はまっすぐな人だから私は好きなのよ」と言われました。社長さんも忙しい中で私を選んでくださったのは有難いですが,毎月私と会うのを楽しみにしてくださるおばあちゃんも私にとっては大切な人なのです。
私は知っている事はお客様に教えて差し上げますが,お客様から学ぶ事もたくさん有ります。27年はシャキシャキしておられたおばあちゃん,今は足腰が弱くなられて耳も聞こえにくくなっておられます。最近は目が見えないと言われて,妻が代わりに字を書いています。
昔から諺で「子供叱るな来た道だ。年寄り笑うな行く道だ」と言います。少しずつ変わっていかれますが,独り暮らしのおばあちゃんと会うのが楽しみです。普段はおしゃれをしないおばあちゃんが私の所(神様の所)に来る時は,正装されて来られるおばあちゃんから学ぶ事はたくさんあります。今年,妻が検査入院した時,おばあちゃんは娘が入院しているようだと泣いて帰られました。私はお払いをしまして差し上げますが,このご夫婦から頂いた愛は何ものにも変え難いもので結ばれています。若い皆様,私の文章をご理解できましたら見習ってください。
良い事が起きるのは良い原因が有ります。悪い事が続くのは悪い原因が自分の中に有りますよ。後で気付くより,今気付いた方が良い生き方が出来ます。自己主張もほどほどに・・・。
賢い生き方をしている人は人の話をしっかり聞きます。腹が立つときは2~3日考えてから決断すれば良いですよ。

2015/07/05
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

長い間ご無沙汰して申し訳ありません。皆様にはお変わりありませんか?
この1ヶ月,私の周りには色々な事があり過ぎました。まず私が前立腺ガンの症状が出ていると病院で言われました。大きな病院で色々な検査をした結果,ガンではなかったです。有難い事だったと感謝しております。
私が病気をしますと周りの方たちが大変心配をしてくださいまして,私はいつも病気になれば自分の事よりも周りの皆様の事を心配します。
考え方を変えれば有難い事だと常に感謝して生きております。周りの方は余程私が弱い人間だと考えておられるのかなと思いますが・・・。
私は今,糖尿病の治療をしております。食事前に糖の数値を測り,インスリンを打って食後2時間後には又糖の数値を測るという生活をしております。私の事を心配してくださる皆様,私は元気です。
6月は8日から11日まで大阪の中山寺に皆様の健康祈願の修行に行き,19日から23日まで台湾に重い病気になられている方の病気快気祈願と皆様の健康祈願に行って参りました。28日から30日まで屋久島の屋久神社に皆様の健康祈願に行ってきました。
皆様ご存知の通り鹿児島は大雨が続き,皆様にも活気がないようにも感じます。毎日雨が降り,私の持っている洋服等はカビが生えてもう大変です。こんな大雨が気持ちも体も変化させるとは思いませんでした。でも私は元気です。
今月の6日から9日まで毎月行っています中山寺へ修行に行きます。周りの皆様から到底74才のじいさんには見えないと言われます。糖の事だけ考えますと,毎日がうっとうしいですし,又美味しいものも食べられないので,たまには自分にイラッとしています。
先日,屋久島に修行に行った時に屋久島の方とゆっくり話す時間がありまして,お話をした時に都会の皆様は口之島の噴火は屋久島の中で噴火していると勘違いされていて,観光客が少なくなっていると言われました。口之島は屋久島から少し離れていて,屋久島は何の被害はありません。
何も足さない,何も引かない,行く人の心を癒してくれます。昔からありのままの姿で私を迎えてくれます。ストレス社会で悶えながら生きていらっしゃる方々はきっと自然が残る屋久島が皆様の心を癒してくれて,心が爽やかになる事だと思います。
今日,一番書きたかった事があります。口之島が噴火して屋久島に疎開して来られている皆様は大変な思いをして生活していらっしゃいます。一時公民館に身を寄せている所にたくさんのマスコミの方が朝早くから夜遅くまで取材に来られて,ゆっくり出来ないと嘆いておられました。口之島の方たちは大変素朴で良い人が多いので,いちいち取材に答えておられだそうです。テレビ局と新聞社の方が自分たちの生活を話していると腹を立てているお年寄りもいらっしゃる事を解ってあげて欲しいです。
青年団や心ある方は被災者の方を車に乗せて病院に連れて行ってあげたり,お年寄りの買い物をしてあげる姿を見て,私はあんな心からつくせる優しい人にもっともっとならないと考えています。

2015/06/07
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

先日,50才くらいの女性が,私に相談したい事がありますと言って来られました。内容は悩みがないのが悩みです。何とかなりませんか?と言われ,私はそれは大変難しい相談ですね。ではしばらく雑談でもしましょうかと20分くらいの間,他愛もない話をしていました。しばらくするとその女性は,主人が若い女性と家を出ました。25才になる息子さんが国家資格を何回も受けても合格しないとの事を言われました。
どうして心配にならないのですか?家庭は面白くないのでは?と聞きますと主人は馬鹿だから仕方ないし,息子は主人に似て何事もしっかり出来ないのだから私は一人で生きていくしかないとの事でした。話をしていても自分の言い分だけ言って私の話は聞かない人でした。以前は共働きをしていてお金はあるので食べていけると話しました。
1時間近く話をしているとやっと言葉のキャッチボールが出来るようになり,結婚してから主人のお母さんで苦労した事,娘さんが子供の頃病気で亡くなった事,そして自分の心の中を人に話すのが苦手な事,自分の将来がとても不安な事,色々と話し出して泣いたり,笑ったりで1時間少々語られました。
私は良かったと思いました。ここ数年,ご主人や息子さんとの対話がなかった。そして自分ひとりで問題を抱えて頭を悩ませていた事。その女性は自分で答えを出しました。
私がアドバイスしたのは,家の中で一人でいるよりもアルバイトでもよいから人と交わるように。そして人の話はちゃんと聞くようにと言いました。最近は携帯電話が普及した事によって,人との対話が少なくなっている事がこのような現実になっているのではと考えます。
私は修行に行った時,電車やバスに乗りますが,皆さん携帯をいじっています。気が付いたら私と向かい側に座っておられる年配の女性の方二人が携帯を出していないだけで,サラリーマン風の方や若い方々はほとんど携帯電話に遊んでもらっているようです。若い人と話をしても「ヤバイ」とか「マジ?」とか「何で?」という類の言葉が出てきます。
話は戻りますが,お伺いに来られた女性は家に帰って来るとテレビを見て,ビールを飲んで一日を過ごすと話されました。やっぱり私は自分の事しか見ていなかったんですね。これからは友だちをいっぱい作るようにしますと言って帰って行かれました。無表情で来られたお客様が,笑顔で帰られた事は良かったです。
携帯電話で遊んでもらっている事に気付いてください。楽しく生きるように努力しましょう。生きていれば突然何かが起きる事は多々あります。何かが起きた時,本来の自分を取り戻して自分で解決出来るように。決して現実から逃げないように頑張りましょう。
日頃から人とのコミュニケーションを取るようにしてもめ事のない日々を送ってください。
私は守りに入らないで前向きに楽しく生きています。

2015/05/26
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin

4月に中山寺や他のお寺に修行に行った時の事でした。
私は昼休みに高塚駅近くの食堂に行きました。昼休みを過ぎた2時頃でしたので,店内はガラガラで静かに食事が出来て気持ち良く玉子丼を食べていました。
店は狭いスペースでテーブルは近く何でもよく見えます。私の真正面に年の頃なら25~27才くらいの娘さんがピラフを食べていました。その娘さんはピラフを1/3くらい食べると,ナプキンを取って口を拭き,そのピラフの上に乗せたのです。それからアイスクリームを注文して半分くらい食べると,今まで吸っていたタバコをそのアイスクリームの上に押し付けてタバコを消したのです。私は食事の後,コーヒーを飲んでいましてびっくりしました。もし私の娘だったら絶対に許しません。
美人の娘さんだったのですが,親はどんな躾をしていたのでしょうか?食べ物を大切にしない人はきっとパートナーも大切にしていないのではと余計な事を考えました。
帰る時もレジに行って女主人が「ありがとうございました」と言われているのに,黙って出て行きました。最後はあの娘さんは体調が悪くて食欲がなかったんだと自分に言い聞かせて納得させました。このコラムを読んだくださった皆様,今の世の中,本当にこれでよいのでしょうか?
アフリカやネパールで震災に遭われた方は今でも食事がまともに出来ていない事を考えますと,今考えても空しい心になります。子供さんを育てていらっしゃる若いお母さんたちにお願いします。物を大切にしない子供を育てるとその子供さんはきっと人の心も大切にしない大人になるでしょう。

«Prev || 1 | 2 | 3 | 4 |...| 26 | 27 | 28 || Next»