人形や祈願用紙を持って私は毎月,益救神社に皆様の健康とお願い事をしに屋久島に行きます。
昨年10月くらいまでは山登りのお客様がたくさん来ておられました。世界遺産になってからは外国のお客様もたくさん見かけたのですが,最近の屋久島は少し淋しいです。
私はプラス思考なので今,自分を振り返るのにはまたとないチャンスだと思っております。
世間を見ていますと,何の罪も無い将来有望な子供たちや大きな智恵を持ったお年寄りが簡単に殺されるのを聞きますと何と切ない世の中になったのかと思い,心が折れそうになります。
今,世間では叱られたい若者がいて,1時間に1,000円から5,000円払って叱られる若者が多いとテレビで言っていました。
皆様考えてください。お年寄りは同じ事を何回も言っているのでうるさいと思われますが,私はお年寄りと話す事は好きです。お年寄りはゆっくりとした口調で何回も同じ事を言いますが,私はそんな時は自分の考え方とお年寄りの長い経験談を自分のものさしで計りながら聞いています。
昨年末に89才の少し痴呆の入った女性と話しました。話し方はトロトロと話されますが,私は学びました。
① 少しの事で腹を立てるな。
② なってしまった事はもう仕方がないでしょ。
③ 何事もすぐに諦めたらいけないよ。
私にとって大きな大きな収穫でした。
今の若い人は本当に優しいのですが,ゲームやパチンコをして人とのコミュニケーションが下手くそと考えました。私は観光客の少ない屋久島に行って,神社で長い時間,自分を探しに行きます。殺伐とした世の中と皆さんは思われますが,会社で学校で家庭で自分ひとりになる時間は少ないと思います。
今は寒いので海に行きましても車の中から沈みゆく夕陽をいつまでも見ていたり,静かな神社で鳥の鳴き声を聞きながら自分探しをしています。若い人と話をしても「行きたいのだけど時間が無い」と言われます。89才のおばあさんは「思っていても何も始まらないよ。私は若い頃はあちこちで行きました」と言いました。遠くでなくてもいいです。今,文句が言える自分に感謝する事が自分の出発(旅立ち)の第一歩ではないでしょうか?
私はお医者様から言われました。「長谷川さん。あなたはガンが転移して体にはまだガンが有りますよ。今度再発したら保証は出来ませんよ」と。ガンの再発を恐れて生きていません。朝起きた時,元気な自分と神様にお礼を言いながら生きています。
屋久島は本当に何も足さない静かな所です。今年は皆様も自分探しの近場の場所に行かれる事を心から望んでいます。寒い日が続いていますので,風邪などをひかないよう頑張ってくださいますように・・・。