皆様,いつも私の手記を読んで頂き誠に有難うございます。私の数少ない経験でも励みになると言ってくださるとモチベーションが上がります。
何年も,何十年もご無沙汰していた人から,手記を読んでいるよと声を掛けて頂きますと,その方との思い出が走馬灯のように思い出され,嬉しくなってきます。
最近は暖かい日があるかと思うと,また次の日から急に寒くなったりして体調のコントロールが大変難しいですね。
先日,妻が甲状腺の検査で病院に行きましたところ,私のガンの担当医と同じ先生で,その先生が,「あなたのご主人の体はどうなっているんでしょうね。普通はスキルス性のガンはこんなに長く生存しないのに,ますます元気になっていかれて,今年の5月で手術後5年になりますね。今迄こんなガン患者は見たことがない」と言われたそうです。妻は素直に喜んでいますが,本当の事を書かせてもらいますと,私は毎朝目が覚めると「あ~よかった。今日も生かされた。さあ!元気で頑張るぞ!」とこのような日々を繰り返しています。スキルス性のガンは体中に転移が早く,ガンが暴れるともう手がつけられないと初めに聞かされましたので,いつもビクビク本心はしながら生きています。
時々,朝起きたくなくて布団でモゴモゴしている時は,もしかしてガンが動き出したのではないか?とすごく不安になりながら生きています。体調が悪いときは,ああもう終わりなんだ!という思いが私の頭の中をよぎります。
私をよく知っている方は,長谷川先生はそんなに弱くないはずだ!と思いながら今,読んで頂いていると思いますが,いつも弱気と強気の隣り合わせで生きているのです。でも私は強気な性格が勝っていますので,いいや!私はそんな弱虫ではない。一生懸命生きていると考えます。私のできる事があれば,人様のお役に立ちたいと,そして励ましてあげたいと考えて生きています。

大阪に住んでいた仲の良い友だちは,いつも私に「おじさん,まだ死ぬなよ!」とか,悪態?と言って励ましてくれていました。その友だちが今年の初め,蚊の鳴くような声で「俺,肺ガンになってしもうた。先にあの世に行くからな」と旅立っていきました。その時私はいつも使わない言葉で「バカヤロー」としか言えなかったのです。
私は今,屋久島に1人で修行に来ています。今は夜中の1時で,外は雨が降っています。久し振りに1人でゆっくりしていまして,皆様の事を考える時間が取れて楽しいひと時を満喫しているところです。私は台湾で採れる北投石(世間では免疫力を高める)を腕輪念珠にして持っていまして体調がすごく良いです。山下真一君,早く元気になるんだよ!知ちゃん,早く目標に達してください。石井の壮ちゃん,たまには連絡ください。椎原君,鹿児島で会いましょう。マイケル君,連絡待っているんですよ。

私たちは何度も壁にぶち当たりますね。でも目標があるはずです。私はあえてイバラの道を選びます。だってダメで元々ですからね。諦めたらあかん。諦めるのは,手前の自分しか見ていないからでしょ!