4月に中山寺や他のお寺に修行に行った時の事でした。
私は昼休みに高塚駅近くの食堂に行きました。昼休みを過ぎた2時頃でしたので,店内はガラガラで静かに食事が出来て気持ち良く玉子丼を食べていました。
店は狭いスペースでテーブルは近く何でもよく見えます。私の真正面に年の頃なら25~27才くらいの娘さんがピラフを食べていました。その娘さんはピラフを1/3くらい食べると,ナプキンを取って口を拭き,そのピラフの上に乗せたのです。それからアイスクリームを注文して半分くらい食べると,今まで吸っていたタバコをそのアイスクリームの上に押し付けてタバコを消したのです。私は食事の後,コーヒーを飲んでいましてびっくりしました。もし私の娘だったら絶対に許しません。
美人の娘さんだったのですが,親はどんな躾をしていたのでしょうか?食べ物を大切にしない人はきっとパートナーも大切にしていないのではと余計な事を考えました。
帰る時もレジに行って女主人が「ありがとうございました」と言われているのに,黙って出て行きました。最後はあの娘さんは体調が悪くて食欲がなかったんだと自分に言い聞かせて納得させました。このコラムを読んだくださった皆様,今の世の中,本当にこれでよいのでしょうか?
アフリカやネパールで震災に遭われた方は今でも食事がまともに出来ていない事を考えますと,今考えても空しい心になります。子供さんを育てていらっしゃる若いお母さんたちにお願いします。物を大切にしない子供を育てるとその子供さんはきっと人の心も大切にしない大人になるでしょう。