2月20日から私は,34年間付き合って頂いている友人の家入社長と付き合って13年経つ今,勢いのある松﨑社長と3人で寒さを逃れて台湾にお参りに行きました。龍山寺というお寺で,観音様をお祀りしている所です。
台湾は12度と寒いでした。私たちは2月20日から2月24日までの修行でしたが,夜は6度しかなくてとても寒いでした。22日に家入君,松﨑君が行ったことの無い淡水(たんすい)という景色のすばらしい所に電車で40分かけて行きました。行きも帰りも台湾の優しい若者が私に席を譲ってくれました。台湾人は日本人にとても優しいです。私は台湾に行くと,懐かしい気持ちになり疲れていた心がリフレッシュできるのです。
電車の中で席を譲ってもらって一人で考えていました。私は17才の頃,朝から夜まで働いていました。一緒に住んでいた祖母が口癖のように,大阪の難波にある「いづも屋」に行ってまむし丼(うな丼)を食べたいと言っていましたので,阪急電車で大阪梅田に行き,それから地下鉄で難波に祖母を連れて行きました。夕方6時くらいで電車はとても混んでいました。祖母は82才で足が悪かったのですが,尼崎から難波まで可哀想でしたがずっと立っていました。難波に着いた時,祖母は疲れたのでしょう,額に汗をびっしょりかいていました。15分くらい歩いて「いづも屋」でまむし丼(うな丼)を全部食べて,「おいしかった。おいしかった。」とずーっと喜んでいました。帰りに大阪から尼崎まで電車に乗った時,若いお兄さんが祖母に席を譲ってくれました。祖母も私もすごく嬉しかったのです。17才の私はそれ以来,お年寄りが電車に乗って来られますと,すぐに席を譲ります。
祖母は電車の中で,大きな声で私に言いました。「勉ちゃん。人に親切をたくさんすると,あんたが年寄りになった時,人からいっぱい親切を受けるよ」と。
私は恥ずかしかったのですが,その時の祖母の言葉を胸に刻んで今でも思い出しております。
家入君は19才から付き合ってもらっておりますが,一度もケンカをした事がありません。私は家入君が良くなって欲しいと思って,彼の若い時は嫌味ばかり言ってきました。家入君はそれでも私の言う嫌味を我慢強く聞いていました。松﨑君は私が怒っても受け入れてくれます。私は絶対に人前では泣かないのですが,一度だけ人前で泣きました。家入君の結婚式の日です。お金が無いのに一生懸命ささやかな結婚式の為頑張ったからです。
話は戻りますが,祖母が50年前に行なった親切を今,皆様から受けています。最近,一緒に家入君や松﨑君とよくお参りをしますが,二人は私を親のように大切にしてくれます。彼等も行動や私の言う事を守って素晴らしい社長になっています。家入社長,頑固を直してください。松﨑社長,自分の親にも優しくしてあげてくださいよ!
私に席を譲ってくださったお兄さん,あなたは将来きっと素晴らしいリーダーに成られると信じています。今でも人に親切にしてあげる事は自分に親切にしてあげる事なのです。私はそう信じながら一生懸命,老体にムチを打ちながらプラス思考で生きています。