お盆でふるさとに帰って来て,全国各地から帰って来た友人と会って楽しい夢を語り合って,親交を深めて有意義な時間を過ごして又,現実の中で頑張っていらっしゃる皆様お疲れ様でした。又お正月に帰って来てあげてください。
この夏も色々なストーリーがありました。自分の勤めている会社が倒産して帰って来られなかった人も私の知る限りでは数人いました。辛いですよねー。本人も辛いですが,子供の帰りを指折り数えて待っておられた年老いた御両親はがっかりしていましたよ。
中でも2人の子供さんの家族4人と5人,合わせて9人も帰って来ると言って,家を改築していた御両親もおられましたが,子供たちは帰って来なかったそうです。

82才と79才の御夫婦は,日本3代砂丘の1つで南九州市の吹上浜という所に住んでおられ,軽自動車を運転されて私の所に来られました。普通なら1時間位で来れるところを2時間かけて,子供たち(長男,長女)家族に何かあったのでは?とお伺いに来られました。長男家族は会社の倒産で長野県から帰って来ず,長女家族は家族の病気で帰って来なかったようでした。大阪在住の方です。
82才のお父さんは一昨年,脳梗塞で倒れられて,79才のお母さんは腰が悪くて長い間歩くのが困難な方でした。背中の曲がったお母さんは,こちらから会いに行きたいのだが,お父さんを置いて行けないし,又自分も体力に自信が無いと悩んでいる姿を見て,私は切ない気持ちになりました。親には親の事情があり,子供には子供の事情があり,親も子も辛い心でお盆を過ごされた事でしょう。どんな理由があるにせよ,私を含めて親孝行はまだ足らないですよ。

私はお陰様で孫が2人おります。私たち夫婦は,子供たちや孫に会う事が今の生甲斐であります。子供,孫の元気な姿を見る事が一番の幸せです。この手記を読んで頂いている皆様,もう一度この下手な手記を読んでください。そして,しわだらけや背中の曲がりかけた親の姿を思い出してください。毎日がお盆のつもりで時間がある時は,親に元気な顔を見せてあげてください。それが親孝行ですよ。私は82才と79才の老夫婦が帰られる後姿に,お元気で有難う。もっと元気でとつぶやきながら手を合わせるばかりでした。