最近は眠れない夜が2日続いています。焦れば焦るほど,目が開いてきます。イライラも最高潮に達していましたので,テレビをつけて見ていました。
タイトルは解らないのですが,わんぱく坊主さんたちが木に登って下界に広がる村をじっと眺めているシーンや木に縄をくくりつけて,ブランコをして遊ぶシーンが映っていました。この子供たちはなんと素晴らしい経験をしているんだと感じました。
都会に住む子供たちは,テレビゲームをして遊んだり,シールを集めたり,小学校の高学年では携帯電話,パソコンで遊んだりしているそうですね。私の孫も6才と3才の女の子がいますが,周りの皆さんは英語,ピアノ,その他,すごいヤングママはタレント養成所に行かせているみたいです。
本当に子供たちはそんな事を望んでいるのでしょうか?私は高い木に登ったり,手作りのブランコで遊んでいる子供たちは自分で望んでしている遊びなので,きっと大人になった時に創意工夫のできる大人になるのでしょうと思いました。

今,サンフレッチェ広島で,スタッフで頑張っている片野坂君と屋久島に行きました。屋久島の西海岸は砂浜がきれいなので,2人で夕方に行き,夕日が沈むまで海を眺めていました。夕日が沈んで帰る前に片野坂君がポツリと言いました。「大阪はお金を出せば何でも買えますが,屋久島はお金を出しても買えない物がたくさんありますね」私も同じ事を考えていました。
屋久島には亀の子留学生というのがあって,1年間だったと思いますが(はっきり覚えていません。すみません。)完全にステイ先の子供になって,お父さんやお母さんは,小学生の子供たちを自分の子供のように差を付けずに名前を呼び捨てにしていました。休みの時は漁師のお父さんが,自分の家の子供たちと一緒に漁に出たり,お父さんとお母さんと山に登ったり,野菜作りをしたり,子供の心はすぐに順応できるようになりました。
帰る時がきた時,小学5年生の男の子は帰りたくないと空港で泣いていて,あの男の子の顔は今でも憶えています。理由は両親が共働きをしているから,話し相手になってくれないし,お母さんは疲れているから文句ばっかり言うそうです。

きれいな服を着て遊んでいる都会の子供,泥んこ遊びをして川で魚を取っている屋久島の亀の子留学生,この子供たちは本当に自由で15年位先はどんな自由人になっている事でしょう。今の大人のように,自分に言い訳して,努力しない大人になっている事は無いと思います。子供たちは枯れ木で何かを作ったり,海岸にある流木で遊んで新しい物を発見しながら生きていますので,本当に贅沢で何でも受け入れられる子供たちのようになろうと思っています。