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2012/08/17
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

お盆でふるさとに帰って来て,全国各地から帰って来た友人と会って楽しい夢を語り合って,親交を深めて有意義な時間を過ごして又,現実の中で頑張っていらっしゃる皆様お疲れ様でした。又お正月に帰って来てあげてください。
この夏も色々なストーリーがありました。自分の勤めている会社が倒産して帰って来られなかった人も私の知る限りでは数人いました。辛いですよねー。本人も辛いですが,子供の帰りを指折り数えて待っておられた年老いた御両親はがっかりしていましたよ。
中でも2人の子供さんの家族4人と5人,合わせて9人も帰って来ると言って,家を改築していた御両親もおられましたが,子供たちは帰って来なかったそうです。

82才と79才の御夫婦は,日本3代砂丘の1つで南九州市の吹上浜という所に住んでおられ,軽自動車を運転されて私の所に来られました。普通なら1時間位で来れるところを2時間かけて,子供たち(長男,長女)家族に何かあったのでは?とお伺いに来られました。長男家族は会社の倒産で長野県から帰って来ず,長女家族は家族の病気で帰って来なかったようでした。大阪在住の方です。
82才のお父さんは一昨年,脳梗塞で倒れられて,79才のお母さんは腰が悪くて長い間歩くのが困難な方でした。背中の曲がったお母さんは,こちらから会いに行きたいのだが,お父さんを置いて行けないし,又自分も体力に自信が無いと悩んでいる姿を見て,私は切ない気持ちになりました。親には親の事情があり,子供には子供の事情があり,親も子も辛い心でお盆を過ごされた事でしょう。どんな理由があるにせよ,私を含めて親孝行はまだ足らないですよ。

私はお陰様で孫が2人おります。私たち夫婦は,子供たちや孫に会う事が今の生甲斐であります。子供,孫の元気な姿を見る事が一番の幸せです。この手記を読んで頂いている皆様,もう一度この下手な手記を読んでください。そして,しわだらけや背中の曲がりかけた親の姿を思い出してください。毎日がお盆のつもりで時間がある時は,親に元気な顔を見せてあげてください。それが親孝行ですよ。私は82才と79才の老夫婦が帰られる後姿に,お元気で有難う。もっと元気でとつぶやきながら手を合わせるばかりでした。

2012/08/12
カテゴリー: ダウンロード
投稿者: admin2

印刷用画像-「親はいつも」



印刷用画像-「頑張れば又」

2012/07/30
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

先日,53才の奥様が私の所に相談に来られました。名前は美代子さん(仮名)と言われました。
その奥様の隣の家に91才のおばあちゃんが30年以上も住んで,美代子さんとはとても仲良しでした。つい最近,おばあちゃんは心臓の発作で倒れられ,美代子さんも1人暮らしだったのでおばあちゃんの看病をしていたそうです。
おばあちゃんが倒れられてすぐに鹿児島に帰って来られなくて,10日位して娘さんが帰って来られました。おばあちゃんは,かねてから娘はお金を貰う時だけ帰って来て,後は全然疎遠だったそうです。おばあちゃんはお医者様からあまり長くないと言われていたのですが,娘さんはおばあちゃんの面倒を全く見ないで,おばあちゃんが死んだ時に財産がいくら有るか,土地や家はいくらで売れるかとか。その財産の事で走り回り,おばあちゃんはほったらかしで,可哀想だったので美代子さんがずっとおばあちゃんを死ぬ迄看病してあげたそうです。
おばあちゃんは,もうぐったりしていて話せる状態ではなかったのに医者や看護師がいなくなったら,あり得ない行動に出たそうです。もう話す事のできないおばあちゃんがパッと目を開けて,「美代子さん。あなたは私の娘より優しくしてくれました。米ビツの中に定期預金と印鑑が入っているので,あなたにあげる」と言って亡くなったそうです。
美代子さんはカギを預かっていたので米ビツの中を見たら500万円と200万円の通帳が出てきたそうです。美代子さんは人のお金なので娘さんに渡したそうです。

娘さんは持って帰って,その家は誰も住んでいません。でも夜になると隣からコンコン,「美代子さ~ん,美代子さ~ん」と声がするそうです。おばあちゃんは余程寂しかったんですね。娘さんから美代子さんに電話がきて,雨の降る日はおばあちゃんが娘さんの寝ている頭の横に立って泣いているという電話があったと聞きました。
自分だけ幸せになろうとすると・・・。

2012/07/23
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

いつも私の手記を読んでくださって有難うございます。先日の手記で,7月5日の定期健診で私の体からガンの姿が消えていた事を書きましたら,本当のたくさんの方から励ましを頂きました。心から感謝しております。
不謹慎な言葉ですが,私がガンを患った事で,私の所に来られます皆様を励ます事ができました。
皆様の中には,ガン=死と考えられる方がまだたくさんおられまして,ある人はウツになって外に出られなくなった方もおられます。ひどい患者さんは手足が動かなくなって,歩く練習のために何ヶ月も入院して歩けるようになった人もおられます。

唯一,53年間友だちをしている人が急に物が食べられなくなりました(彼は15年前に胃ガンの手術をして,胃を3分の1切り取っています)。とても神経質でマイナス思考の友だちです。74才でつい先日迄,畑で野菜を作るのを楽しんで作っていたのに畑へも行かず,ふさぎ込んでいました。水しかノドを通らなかったそうです。私に「長谷川君,自分はもう死ぬかもしれない」と弱音を吐きました。私も心の中では心配をしていましたが,心配のあまり,とっさに言いました。「あなたは74年間も生きたので,もういいんじゃない。若い頃から悪い事もしてきたのでボツボツやなぁー」と言ったところ,「いやー,まだ5年は生きたいんだけど・・・」と少し不満げに私に言ってきたのです。電話を切る前に,もう人生を諦めなさいと言って切りました。
彼から2日後に電話がきまして,「長谷川君,胃の調子は良くなったよ!お陰様で今,食事が食べられるようになったよ」と弾む声で電話がきました。でも,僕が落ち込んでいる時によくもひどい事を言ってくれたねーと文句を言われました。私流の励ましだったんです。友だちも解っていたのですが,私は励ます時には,いつも逆の事を言います。

若くて元気な皆様,今,何も努力しないで生活していると,何も変わらないよ。
不満を心の中で考えて,前進する為に足を一歩前に出しなさい。誰もあなたを助けてくれる人はいないよ。このままだと一生このままの人生を送ります。自分を変えるのは自分だと,早く切り替える事だよ。本当の馬鹿になって,賢く生きる事だよ。私流の皆様を励ます言葉です。

2012/07/16
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

もうすぐお盆がきますが,皆様は田舎へ帰って来られますか?6月10日に屋久島空港へ飛行機が降りられず,6月29日から3日で屋久島に行って来ました。まだ梅雨明けの宣言はないのですが,砂浜には赤海亀や青海亀が卵を産みに毎晩上陸しているそうです。1回に120~140個の卵を産むそうですが,大人の亀になるのは,ほんの数匹だと監視員の方から話を聞きました。
私は夕方,宮之浦川にかかる橋の横の藤棚で休んでいますと,91才だと言われるお爺さんと話しました。今から2年前に登山者が,山に登られる道に草がいっぱい生えていたので,足を滑らせてケガをしないようにと,山で草取りをしていた時に,小さな壷が草むらの中から出てきたそうです。ふたを取って見ると,人骨と思われる骨が少し入っていたので,何故かと考えたら,いつも草むらで太陽が当たらなかったと思い,少し広い場所で,人が踏まない所に移動して,土の中に入れて拝んだそうです。それからお爺さんは肝臓の病気が治ったと言いました。その骨壷に入った方も先祖様です。自分より先に亡くなられた人の事を先祖様と言います。

何も考えずに,若い時代は子供をおろす方が多くいます。ある人は体調が悪くなったり,ある人は子供が原因不明の病気をして苦しんでいる人もおられます。現在は子供が登校拒否をしたり,グレたりして親子さんの悩みとなっていますね。そして,水子供養をしに行けば,何十万円も取られた話をよく聞きます。
何でそんなに高いのか私は不思議に思います。20~30年前,私は修行中だと考えて無料でしてあげている時代もありました。あまりにも高いと,若い方はお金が無くて供養できなくて,結局は何もしないでいると聞いて胸を痛めています。

お盆にはお墓参りと親に顔を見せに帰って来てください。親は,お土産は要らないのですよ。あなたの元気な顔がお土産ですから。
髪の毛を金髪にするな。耳に穴を開けるな。眉毛を剃るな。あるがままの姿を見たら親はすごく嬉しいんだよ。髪を染めるお金があるのだったら,おふくろ,母,母ちゃんに靴下の1足でもあげて欲しいです。帰って来れない時は,電話でもしてやってください。
これを読みながら,おふくろの顔を思い出している方がおられたら・・・ありがとう。

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