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2013/04/17
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

今年も受験が終り合格された方々は,希望に胸を膨らませて頑張っておられる事と思います。長い間,手記を書いておりませんでした。中には具合でも悪いの?と連絡を頂いておりましたが,毎年春は私にとって淋しい季節なのです。

私が病気をした時によく励ましの電話を頂いていた65才以上の友だちが6人いました。先日,74才の友だちで,私と信州方面へ旅行に行こうと言っていた友だちが亡くなりました。彼はりんごの花の匂いが好きで昔,大阪から長野方面に3泊4日で旅行しました。とても優しい人で思いやりがあり,それはそれは楽しい旅行でした。確か,美ヶ原(うつくしがはら)の民宿に泊まった時に熊が出ました。8月末の頃だったと記憶しています。親子連れの熊で,民宿の御主人はこの辺はよく熊が出るので,夜の外出はできなかったのでした。夜中にトイレに行こうとしたのですが,勝手口が開いていて,もし熊が出たら襲われるのではないかと恐ろしくて,私は友だちと2人でトイレに行ったのを憶えています。予約なしで旅館に行って,1500円で1泊2食付きの旅館に泊まったのを憶えています。

御家族に電話をしましたら奥様が出られて,御主人は会社を定年退職してからカメラに凝って,北海道の礼文島から島根の出雲まで何百枚もの写真を写していたと言われました。出雲日御碕の神社に彼が行った時,私が少しの寄付をしていたものですから,名前を見て連絡が来たのが25年くらい前でした。それからお互いが思い出した時に連絡を取り合っては長電話をしていました。
今年の初めに「俺,肺ガンになってしもうたわ。長谷川君より先に行くのは胸くそが悪いんや!俺は地獄に行くやろうけど,長谷川君は極楽に行ってくれや!ほんじゃね!」これが1月14日の最後の電話でした。
年を重ねると,若い時の様にしょっちゅう電話はしません。お互い元気で生活しているだろうと信じ合いながら生きて来ました。他にもたくさんの友だちがいますが,彼等も元気でいる事を信じています。
この手記を読んでくださいました皆様,外国で私の手記を楽しみにしてくださっている方々,本当に有難うございます。今,仕事で上手くいっている方々,もっと頑張りなさいよ!悩んでいる方々,原因は自分にありますよ!

最後に私より先立たれた進裕さん,明さん,功一さん,房範さん,大和さん,憲一さん,私は皆さんの事が大好きでいつも心の拠り所でした。
皆様の分も世の中の為になります。

2013/04/10
カテゴリー: ダウンロード
投稿者: admin2

待受け画像-「今くじけるな」



待受け画像-「先入観を捨てると」

2013/03/20
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

いつも私のサイトを見て頂きまして有難うございます。
先日,山中君(仮名)から電話がありまして,毎日,私のサイトを見てくれているとの事でした。本当に有難い事です。このサイトを始めて今年の5月で3年になりますが,私の知っている限りでは毎日見てくださる方は5名いらっしゃいます。当事者の私でさえ,忙しい毎日を送っていますので毎日見る事は大変です。毎月,大阪と屋久島へ修行に行って,あとはお客様の相談を受けて,残りの時間は運勢と手記を作るのに追われています。
山中君は奈良に住んでいます。41才ですが,もう両親が他界していて私に叱って欲しいと,時々電話がきます。最近は皆さん,自分の事で精一杯らしく人を叱るという事が無いそうです。私は山中君に人生を楽しく生きるように家族や友だち,会社の人たちと楽しい言葉のキャッチボールをしなさいと話しています。そして,プラス思考に物事を考えて生きていると,後で感謝という念が生れてきます。あの人は嫌いだと思って会話が無いと,知らず知らずのうちに世間が狭くなっている自分に気付く事でしょう。
山中君は車関係の仕事をしていて,4月で会社が閉鎖するので,私の住む鹿児島へ帰って来たいという電話でした。2回も離婚している山中君は今,自分の事よりも後輩の事を心配しています。今迄は自分の事しか考えない山中君でした。初めの結婚で子供が1人いて,その子供は今年から小学校に入学するそうです。彼はボーナスも昨年は出なくて,自分もギリギリの生活を送っているそうです。やんちゃで自分の思い通りに生きてきた山中君も後輩の事を心配したり,自分の子供の事を心配する大人になりました。嬉しい事です。私は彼に言いました。「自分がつらくなった時には,心のどこかで誰かのせいにして自分の気持ちを説得してるだけだよ。色々なジャンルの人たちと付き合っていればイライラせずに生きられるのでは?」と言いました。

10人いれば10通りの考えができる。私は小さな事でも感謝して,人にはお陰様ですと言っています。私の手記を読んでくださる皆様,叱ってくださる友だちがあなたの財産ですよ。相手の言葉だけ聞いていれば,腹が立って逆ギレしたくなります。相手の気持ちを考えながら聞いていれば,腹は立ちません!だって叱ってくれる人はあなたの事を信じているからです。山中君にはひどい事も言います。「このまま先の事を考えずに生きていたら,君は同じ所をグルグル回っているだけだよ。一日の重みをもっと解りなさい!ただ流されている君は何の魅力もない人間になってしまうよ。人に与えなさい。人から愛されたいならね。お金ではなく心で・・・」とよく言います。聞く人は自分を否定されていると思うでしょうが,違うんです。あなたが良くなって欲しいのです。こんな事を言う私には,すごい勇気とパワーが必要なんです。皆さんも聞く耳を持ってください。きっと先が見えてきますよ。山中君は4月から名古屋に行って頑張ると言っていました。

2013/03/12
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

今年の正月に私たち夫婦が姉のように信頼している方のお姉さんが亡くなりました。
1月初めの葬儀で,私が親族代表の挨拶をさせて頂いたのですが,私の横でとても気丈にしておられました。
私の父が61才,母が81才で亡くなった時の事を考えていました。父は肺ガンで,発病してから5ヶ月くらいで亡くなり,父とは仲が良くなかったのですが,日,一日とやつれていく父を見ていて心が痛くて苦しい毎日でした。やがて父が亡くなった時,涙が出なかったのです。母が亡くなる時,肝臓ガンだったのですが,お医者様からもう2~3日で死にますと言われ続けて,1年母は生きてくれました。最後の2ヶ月くらいは,私の事を誰だか解らなくなっていました。体をさすってやると,「どなたか知らないけど,ありがとうございます」と聞いた時は悲しかったです。1年間入院していましたが,毎日,病院に行くのがつらいでした。話し掛けても「うん」か「はい」しか言わなくなっていたのでした。
母が亡くなった時は,思いっきり泣きたいと思っていましたが,いざ亡くなると,涙1つ出ない自分にあきれていました。頭の中では,小学1年生でかけっこをして母に勝った事,母と一緒にヤミ米を買いに行って重い荷物を背負わされた事,家が貧乏で正月にしか米の御飯を食べられなかった事,遠足は6年間で1度しか行けなかった事,走馬灯のようにつらかった日が思い出されました。

姉のように慕っている方は今,仏壇で手を合わせていると涙が出てくるそうです。私は母が亡くなった時に思いました。私の場合ですが,本当につらくて悲しい時は,涙が出なかったのです。お姉さんも悲しすぎて,泣けなかったのではと思います。あと10年は元気で過ごさせてくださいと祈願しているのですが,もしその時がきましたらイギリスの天才少年(デクラン.ガブリエル君)が歌っているダニーボーイか浜辺の歌を歌いながら目を閉じられたら最高だと思います。心が泣いていると涙が出ない経験をしました。

2013/03/04
カテゴリー: 長谷川手記
投稿者: admin2

妻とよく,仕事を終えてからスーパーに行きます。
私は強い薬を飲んでいますので,お医者様から車の運転を止められているから,いつも妻の運転に頼っています。商品棚を見て回っていると,美味しそうな鰯の塩焼きが目に留まりました。元々,青背の魚,鰯,鯖,鯵は大好きです。大きな鰯だったので2匹買いました。今の私は妻と一匹ずつ頂いたのですが・・・。

昔,こんな事がありました。私が8才の頃は,普通の若い方はウソだと思うでしょうが,昭和25年(1950年)くらいは馬車ばかりでした。それも兵庫県尼崎市です。道で遊んでいると馬車が溝に落ちて,魚がいっぱい積んであるトロ箱(魚を入れる箱)がひっくり返り,道路中魚だらけになったので,近くにいた人たちが皆で助け合いました。その時,魚屋さんはお礼に鰯を2匹ずつくれました。母に渡すと,小さな鍋に鰯を1匹煮てくれました。「何で1匹しかないの?」と聞きますと,母は「おいしいものは皆で分けて食べんといかん!」と私を叱りました。せっかく2匹もらって来たのに・・・と不満顔をしていると,母は私の頭をコツンと叩きました。「お前は自分だけという考えを持っていたら,おとなになった時に良い友だちができないよ!自分が欲しいと思うという事は,皆も欲しいのだよ!相手に優しくて,美味しいもの分けていくと,皆から親切にされるんだよ!」と叱られました。その上,小さな鰯を妹と片身ずつ食べた事も不満でした。
最近は青背の魚を食べると,体に良いと言われていますが,若い方はやはりマグロや季節の魚がよいのでしょうね。子供の頃から美味しいものは皆欲しいのだよ!という母の言葉が私の身に染み込んでおります。
人が4人いて,お菓子が3個しかない時は,皆様はどうしますか?私なら3人の方に差し上げて自分はお腹がいっぱいだと言って食べないようにしています。それも優しさだと思っていますので・・・。

先日,スーパーで買って来た大きな鰯の塩焼きを母の教えを感じながら美味しく頂きました。若いお母さんたち,大切な子供に物を買い与える時,自分の思い出も与えてあげてください。私のように年老いても叩かれて母から教えられた事は,今でもよく憶えていますので・・・。そして子供たちにも優しさや思いやりを教えながら生きております。甘やかしながら育てていると,子供たちは逆ギレする大人になっていきますよ。

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